WORKS
徳川町のダイニング(改装工事)
恩師、遊設計工房・木村正則氏・世古健太郎氏設計の店舗併用住宅の、主に客席部分の改装工事です。
数年前にも改装工事をされたらしいですが、木村氏にとってはそれが遺作となってしまいました。
今回行ったのは、「仕上の見直し」「機能の集約」「照明器具のLED化」に止め、木村氏の設計趣旨を最大限尊重する形としました。
中でも「機能の集約」では、エントランスやホールにはみ出していた「ワインセラー」「食器棚」「コートクローク」を格子戸の収納内にまとめ、また「ワインクーラー」「カトラリー類」なども1つのキャスター付家具に集約することとし、食事と庭園の鑑賞に邪魔にならない設えを心掛けました。
木村氏の目指していた「すっきり」とした空間になったのではないかと思います。
フランス料理 ル ピニョン
幸田菱池の家
約21度の鋭角を持つ三角形の変形地に、SOHOとしての機能が求められました。その一つに、来客用の駐車場があります。そのため、敷地の中で一番のヴォリュームゾーンに3台分の駐車場を確保し、住宅としての機能は2階へ配することとしています。
住宅部分は、必要十分な寸法を見極め、コンパクトにまとめ、ワンルーム構成を基本とし、適宜間仕切り可能な建具を備えています。LDKの天井は、勾配天井とし、さらに上部をオープンにすることで、コンパクトながらも開放感を生み、また、隣室の気配を感じることもできるよう配慮しています。
内装は壁・天井を全て針葉樹合板とすることで、全面が補強下地の役割を果たし、住み始めてから発生する様々な機能の追加や変化に対応することが可能となります。DIY好きのオーナーがこれからどのように仕上げていくのか、今後がとても楽しみな住まいです。